こんにちは、石橋農園代表です。
今日は、イチゴの畝にビニールをかける「マルチング」作業について少しだけ。
冬に向けての大切な工程が、ひと区切りつきました。
マルチングとは、畝をビニールで覆ってあげることで、
雑草を抑えたり、温度や湿度を調整しながら、
これから長く続くイチゴのシーズンを支えてくれるものです。
石橋農園では、ハウスごとに状態が違うので、
白色と黒色、2種類のマルチを使い分けています。
白色マルチは光をよく反射して温度が上がりにくいため、
きれいに着色してほしいハウスや、
6月の暑さの中でも長く収穫したいハウスに。
逆に黒色マルチは熱を吸収しやすいので、
日当たりの弱い場所や、今年のように苗の生育がゆっくりなハウスで活躍します。


また、マルチの色をずらしたり、
定植時期を少し変えてみることで、
収穫のタイミングをコントロールする工夫もしています。
イチゴは一気にピークが来ると、その後の山谷も大きくて大変。
できる限り長く安定して収穫できるように、
ほんの少しでも調整できるところはしておきたいのです。
もちろん、思い通りにいかない年もあります。
それでも、わずかでも「理想の形に近づいたな」と感じられると、
コツコツ積み重ねてきたことが報われるような気持ちになります。
マルチングを終えたハウスの中は、
白色マルチが光を反射してまぶしいほど。
施設園芸らしい「整った景色」になってくると、
いよいよ冬の準備が始まったなぁと改めて感じます。
ここからは気温もぐっと下がっていきます。
寒さと向き合いながら、今年もひとつひとつ丁寧に育てていきますね。



