

こんにちは、石橋農園代表です。
うちのイチゴたちは、今こんな感じです。
少しずつ実が膨らみ始めて、緑熟期や白熟期、そして、少しずつ赤みを帯びてきた果実がちらほらと見えるようになってきました。
とはいえ、本格的な出荷はまだまだ先。
今は「ようやく少しずつ採れ始めたなぁ」という程度で、忙しさはほとんどありません。
石橋農園では、栽培しているイチゴの6割以上が紅ほっぺです。
なので、彼女たちの収穫が本格的に始まらないことには、
正直なところ、全然忙しくなりません。
今年も、去年・一昨年と同じように、ゆっくりスタートになりそうです。

同じ安来市内の農園さんを見ていると、
すでに忙しくなってきているところもちらほらあって、
中には、もう最初のピークを迎えつつある農園さんもある様子。
12月からしっかり収穫して、忙しくされている姿を見ると、
「皆さん、本当に栽培上手だなぁ」と、素直に尊敬します。
正直、ちょっと羨ましくなる気持ちもあります。
ただ、石橋農園がこうして毎年ゆっくりスタートになるのには、
それなりの理由もあります。
イチゴたちを、できるだけ自然な形で育てていきたい。
そこまで人の手で細かくコントロールしたいとは思っていません。
夏が暑ければ、その影響で花が遅れるのも自然なこと。
収穫が遅くなるのも、また自然な流れだと思っています。
もちろん、やり方次第で、
もっと早く収穫を始めることもできるのかもしれません。
それでも今のところは、
「イチゴのペースに合わせる」
そんな栽培の仕方を選んでいます。
そして、紅ほっぺ中心の品種構成についても同じです。
紅ほっぺは、正直言って、
暑さの影響を受けやすかったり、
収穫量に山谷が出やすかったり、
メイン品種にするには、なかなか気を遣う子です。
それでも、やっぱり味が好きなんですよね。
酸味と甘みのバランスがよくて、
「これぞイチゴ」という味がする。
個人的には、とてもイチゴらしいイチゴだと思っています。
自分で選べる立場にあるのなら、
できれば好きなものを育てたい。
そんな気持ちが、今の品種構成につながっています。
石橋農園が本格的に忙しくなってくるのは、例年どおり年末から。
それまでの時間を使って、
できる準備をひとつずつ整えながら、
気持ちよくシーズンインできるように進めていきたいと思います。
今年も、焦らず、比べすぎず、
自分たちのペースで育てていきます。



