島根の品種「おくに」🍓
正式名称は島系22-148、島根県の独自品種です。
最近お問い合わせが増えてきました。
この農園ホームページでは品種の紹介をしているページもあるのですが、詳しく説明したことが今までなかったので今回は「おくに」の紹介を…
この農園の独立時(2016年)にはすでに品種自体はあったのですが、その当時は安来では誰も育てていなかった品種のおくに。
平成25年にデビューした品種のようです、ちょうど私が農家になるために安来に戻ってきた頃になります。
病害虫に弱く、見た目も真っ赤にならないイチゴなので育てにくい、ニーズがないと言われていました。
せっかく独自品種があるのに誰も育てないなんて不憫すぎる…という理由で育て始めたのが5〜6年前くらい。
確かにこの子、育てにくい………
扱いが難しいというのが一番でした。
収穫時のちょっとした力の加減で表皮が剥けてしまったり、イチゴの表と裏で着色のムラができたり。。
真っ赤にならないので完熟かどうかが分からず収穫適期の見極めにも苦労します。
大粒で美味しいのですが乱形果が多く、トレーにパッキングしにくいということもありました。
なかなかメインの品種としてやっていくのは難しいです。
うちでは一番小さいビニールハウスの片隅で300本程度ほそぼそと育てています。
でも食べてもらって一番驚いてもらえるのもこの品種。
「真っ赤じゃないから甘くないのかと思った」とよく言われます。
他のイチゴにはない香りと上品な優しい甘さのある、何だか島根らしい品種だなぁと思いながら育てています。
何となく淡いピンク色のようなおくに、カットした時の断面は真っ白、これもおくにらしさです。
試行錯誤しながらやってきて、ようやく何となくこの子の育て方がわかってきたような気が…?
今はまだ全体の作付面積の2.5%程度しか育てていませんが、ここ数年でお問い合わせも増えてきたので来年はもう少し増やしてみてもいいのかななんて考えちゃいますね。
この子たち、果肉が柔らかいので出荷時期は3月いっぱいまでです。
他のメイン品種たちと比べると出荷時期はとっても短いのですが、もうちょっとだけ一緒に頑張ります。
こちらの「おくに」、公式オンラインショップでご購入可能です。
おくにだけのセットはありませんが、「おまかせ品種食べ比べセット」をお選びいただき、備考欄におくに希望と入力していただければセットに合わせて入れることができますので、ご興味のある方は是非お試しくださいね。
↓こちらからどうぞ↓
機会があればまた別の品種もご紹介したいと思います。