こんにちは、石橋農園代表です。
少し激しめの雨が降る中、今年もイチゴの畝立てが始まりました。
毎年恒例のこの作業も、今年で11回目。
ここ何年かは、強い陽射しの中で汗だくになりながら畝を作っていた記憶が強いのですが、今年は雨。
そういえば、雨の日に畝立てをするのって何年ぶりでしょうか。
気温もそれほど上がらず、身体としてはずいぶん快適。
「今年は涼しくて楽だなぁ」
なんて思いながら作業を進めていました。
ただ、涼しいから万事うまくいく、というものでもないんですよね。
晴れの日には晴れの日の、雨の日には雨の日の難しさがあります。
僕ら土耕栽培のイチゴ農家にとって、畝立てはとても大切な作業です。
独立する頃、師匠から、
「良い畝さえ作ることができれば、あとは自然と土の力で何となくうまく育ってくれる」
そんなことを教えてもらったのを覚えています。
もう10年以上も前の話になりましたが、今でも畝を作るたびに思い出します。
そして、その「良い畝」を作るためにとても大切なのが、土の水分量です。
水分が少なすぎれば、土がうまく固まらず、ぼろぼろと崩れやすい畝になってしまいます。
ひどいときには、せっかく作った畝を崩してやり直すことも。
反対に水分が多すぎれば、今度は畝立て機が苦しそうに進まなくなったり、
出来上がった畝が固くなりすぎて、イチゴの生育を邪魔してしまったりします。
多すぎず、少なすぎず。
毎年やっていることなのですが、この加減がなかなか難しいんですよね。
今回は雨。
いつもとは少し違う環境の中で、土の様子を見ながら水分を調整していきました。
前日の夕方にチューブでしっかり散水。
翌日の午前中にトラクターで耕耘して、畝立て機を走らせる道をマーキング。
そこから、もう一度散水します。
外から入ってくる湿気も考えながら、散水時間を少し短くしてみたり、ビニールハウスの換気窓を開けたり閉めたり。
あれこれ加減しながら、何となく「これくらいかなぁ」という土を目指します。
そして夕方、いよいよ畝立て。
少し減らした散水量もいい仕事をしてくれたようで、今回はしっかりとした畝が出来上がりました。
明日、最後の整形を手作業で仕上げれば、このハウスはひとまずOKかな。
昔は定植の日が近づいてくると、何となく焦って、
「早く畝を作らなきゃ」
と気持ちばかり急いでいたような気がします。
でも、もう焦って畝立てをするのはやめました。
一日にハウス一棟。
今週中に3~4棟できれば、まずまずです。
肝心のイチゴたちも、花芽分化までもう少し時間がかかりそう。
人間の予定だけで急いでも、イチゴがまだ「待って」と言っているのなら、しょうがないですね。
土の様子を見て、苗の様子を見て。
イチゴの機嫌を取りながら、今年もぼちぼち定植へ向かっていこうと思います。

畝立ての相棒

今年も頑張るぞ

土をかき分けながら進みます

まずまずの畝です