こんにちは、石橋農園代表です。
今年も畝(うね)立てが始まりました。
年に一度だけの大切な作業。
ここでつくるのは、これから9ヶ月間イチゴたちが過ごす「住まい」、あるいは「居場所」です。
土耕栽培のイチゴ農家にとっては最大の重労働ともいえる仕事。
毎年この時期になると、気合いを入れて臨みます。
石橋農園も今年で10年目。
つまり、この畝立ても10回目になります。
最初の頃は、機械の扱いに四苦八苦し、畝の形がいびつになってしまったこともありました。
でも経験を積むうちに、少しずつ手が慣れて、土との向き合い方も見えてきました。
今では特に問題なく、きれいな畝を作れるようになったことに、
しみじみと積み重ねの大切さを感じます。
今年は全部で7棟分。
1週間に2〜3棟ずつ、時間をかけて丁寧に仕上げていく予定です。
この作業で活躍するのは、「畝パンチャー」という専用の管理機。
トラクターよりもひとまわり小さな機械で、土に潜りながらもぞもぞと掻き分けて進んでいく姿は、
なんだか虫のようでとても愛らしいんです。
毎年「かわいいなぁ」と思いながら眺めている気がします。
普段使うトラクターとは違って、この畝パンチャーにはちょっとした親しみを覚えています。
畝立てが終われば、いよいよ定植の時期。
秋の訪れとともに、農園の仕事はまた一段と忙しさを増していきます。
土を整え、イチゴたちの居場所を整えて。
これから始まる9ヶ月間の長いシーズンに向けて、ひとつひとつ準備を進めていきます。

畝立て開始!

土に潜ってかき分けながら進んでいきます

1週目終わり

2週目は羽をパタパタしながら畝を固めて整形していきます

2週目終わり!

最後は手作業で整えて完成